◆ こんなに長い期間、高い国内生産比率を維持しているたまご

わが国の食料自給率(カロリーベース)は平成18年度は39%に低下し、19年度はは40%とほぼ横ばいです。
一方で、食の安全性が重要視されており、いま国内生産比率(品目別自給率)の高い食品に注目が集まっています。国産食品への回帰傾向です。

年間を通して毎日食べることの多い食品で、長い間、国内生産比率100%近くを維持している食品ほ、たまごと米と牛乳だけです。今こそ、その価値を見直して、もっと積極的に食卓に摂りいれましょう。
たまごは、国産の安全・安心だけでなく、栄養的価値、経済性、おいしさ、料理の多様性など総合的に頼れる食品です。





◆ たまごとごはんなどが中心の日本型食生活ってメタボ予防にも、いいのね!!
なぜ日本型食生活は、肥満や生活習慣病の予防や改善に良いのか?
●ごはん、たまご、野菜など多様な食物によって栄養バランスがとりやすい。
●たまごや牛乳などで良質のたんばく質やあらゆる栄養素を手軽にとれる。
●季節ごとの緑黄色野菜や海草を豊害にとることができる。
●エネルギーのとり過ぎを避け、適正な体重を維持できる。
●脂肪、特に動物性脂肪のとり過ぎを避けられる。

たまごには、悪玉コレステロール値を低下させ、善玉コレステロール値を
増やす成分が含まれています。

●人間のからだは約60兆個もの膨大な数の細胞から成り立っており、コレステロールはそれらの細胞を構成する細胞膜の材料であり、細胞膜を強くし、支えているのです。
●実はたまごを食べても、悪玉コレステロールを増やす心配はありません。なぜならば、卵黄に含まれるレシチンというリン脂質は、コレステロールの体内での蓄積を抑え、悪玉コレステロール値を底下させる働きがあるのです。
●さらにたまごには、悪玉コレステロール値を低下させるオレイン酸という脂肪酸も含まれています。
●レシチンやオレイン酸は、悪玉コレステロール値を低下させるだけでなく、善玉コレステロール値を増やしてくれる働きもあります。

毎日1〜2個のたまこで、良い食習慣を。
コレステロールは、1日につき男性750mg、女性600mg未満という基準値(※)がつくられていますが、この数値は少ないほど良いということを表しているわけではありません。
他の食品からの摂取を考えても、1日1〜2個のたまごを摂ることはその範囲内なのです。
(※)厚生労働省「日本人の食事摂取基準2005版」より


◆ たまごを家庭で衛生的に取り扱うための5つのポイント

Point1 たまごを買うときは…
●穀がきれいで、ひび割れがないもので、賞味期限内であるかどうかを確認して買いましょう。

Point2 たまごの保存は…
●持ち帰ったら、冷蔵庫に。できれば、たまごの容器ごとしまいましょう。
●冷蔵庫内は8℃以下です。冷蔵庫は冷気が十分に庫内を循環するように、詰めすぎに注意を(入れる食品の目安は棚面積の60%程度)。
●冷蔵庫はひんばんに開閉しないように。

Point3 たまご料理の下準備は…
●たまごを入れたボールなどの容器、包丁、まな板などの調理器具はきれいなものを使い、終わったら、よく洗うこと。特に、生の肉や魚を扱った調理器具などは、必ず1回1回洗いましょう。
●たまごは料理する直前に、使う分だけ割りましょう。

Point4 たまごの調理は‥
●生のまま使うたまごは、必ず賞味期限内の新鮮をものを使うこと。ひび割れたたまごの使用は禁物です。
●調理で使うたまごを、割ったまま置きっばなしにしないこと。(細菌が増殖しやすくなるため)
●ひび割れたたまごと、賞味期限を過ぎたものは、十分に卵黄も卵白も固くなるまで加熱調理(中心温度が70℃で1分相当が目安)しましょう。

Point5 たまごを貴べるときは…
●でき上がった料理と割った生たまごは、すぐに食べましょう。
●残った場合は必ず冷蔵庫で保存し、時間のたったものは思い切って捨てましょう。


社団法人 日本卵業協会
独立行政法人 農畜産業振興機構