日本卵業協会

食品に対する不祥事が頻発し、消費者の信頼を得るコンプライアンス構築が強く望まれています。鶏卵業界に於いても法令遵守に向けた対応により、消費者の信頼を確保していく取組みは極めて重要であります。当協会の会員は、鶏卵生産者、流通・加工業者及びその関連事業者等から成り、国民の食生活の向上に寄与しながら、鶏卵産業の発展を図る種々の取組みを行って参ります。国産鶏卵の食品としての安全・安心のため品質向上を図り、消費者に信頼される鶏卵の提供を行う為、ここに行動計画を策定するものである。
１.	当協会会員に対し、「食品事業者の５つの基本原則」の周知を図り、各会員が消費者の信頼を確保、向上するための取組みを支援する。
２.	コンプライアンス体制の構築の必要性について、諸会議や催事等を活用して継続的に周知徹底を図る。
３.	鶏卵の品質及び生産・流通向上に向けた事業活動を行う。
４.	消費者に対して、業界としての取組みや国産鶏卵に関する適切な情報等について、当協会のホームページを活用して積極的に提供する。
５.	目標達成のため、行政機関の支援のなか、緊密に情報を共有し積極的に取組む。

具体的取組み・方針

基本原則１.
消費者を基点として、消費者に対して安全で信頼される鶏卵及び鶏卵加工品を提供することを基本方針とする。
具体的には、消費者にこのことを明確に示し、消費者が必要とする各種情報を提供する。
安全と品質確保の継続につき、その重要性を社内へ浸透させ、取組点検・検証・改善等を実施する。

基本原則２.
取り巻く社会環境の変化に適切に対応し、法令や社会規範を遵守し、社会倫理に沿った企業活動を進める。
具体的には、経営者による強い意志表明、経営者が先頭に立った改善・内部通報体制、社内教育・訓練・研修等を実施する。

基本原則３.
安全で信頼される鶏卵及び鶏卵加工品を消費者に提供するため、適切な衛生・品質管理を行う。
具体的には、原料品の受入れから出荷までの各過程の必要な確認・対応・安全を脅かす危害要因混入防止等ルールやマニュアル等を作成する。

基本原則４.
適切な衛生・品質管理を行う体制を整備し、それが形骸化しないよう改善を行う。
具体的には、鶏卵の日付等表示マニュアル、液卵製造等に関わる衛生管理ガイドブック等により賞味期限（消費期限）の設定、鶏卵に関する衛生管理の要点等により品質管理水準の向上、トレーサビリティ確保のためのシステムの整備等を行う。

基本原則５.
消費者などの信頼や満足感を確保するため、常に誠実で透明性の高い双方向のコミュニケーションに努める。
具体的には、消費者が必要とする情報の提供・表示等、誤認・誤解の恐れのない表現、事故発生時の対応マニュアルの整備等、適切な対応等を行う。

平成２５年４月１日
一般社団法人日本卵業協会
会長　羽井紀行
役員一同