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卵とコレステロール関連学術文献集


卵のコレステロール関連学術文献集について

一般社団法人 日本卵業協会

 赤ちゃん用の粉ミルクにはわざわざコレステロールが加えられて居るのをご存知ですか?コレステロールは人も動物も生きて行く上で必要不可欠な栄養素です。細胞の膜を作り、性ホルモンや脂肪の消化に必要な胆汁酸の原料になったりします。
 近年コレステロールの研究が大いに進み、殊にアメリカで多くの医学者がこの研究に携わった結果、今までの常識を大きく変えなくてはならなくなりました。
 嘗てはコレステロールが悪者扱いされ、これが少ないほど良いとする風潮が生まれ、卵黄にコレステロールが多いとして卵の消費に大きな影を落として来ました。
 日本で一番多い死亡原因は癌、アメリカでは動脈硬化から来る心筋梗塞などです。このためアメリカで1960年頃、この原因をコレステロールのせいとし、卵黄にコレステロールが多いとして医者が健康のために卵を控えるべきだとしました。
 それまで年間一人400箇もあった鶏卵消費が一挙に減少し、1970年代はじめには一時220箇にも落ち込む有様となり、多くの生産者が廃業に追い込まれる悲劇となりました。
 卵黄に何故コレステロールが多いのか?それは新しい生命の誕生と生育のために自然が与えて呉れた恵みであります。
 多くの学者が研究に没頭し、たくさんの研究論文が生まれました。それらは多くの人々に卵を食べさせて血中のコレステロール値の変化を観察したものでした。殆どの論文は健常者であれば一日卵を1-2箇食べる程であれば支障はないとしました。
 「つまり人の必要とするコレステロールは体内で合成されているものが殆どで、食事による影響は少ない」と言うことでした。
 それらの論文を基礎としてアメリカの鶏卵消費が回復し始め、いま年間一人260箇まで到達し尚上昇の方向との事であります。

 本会では多方面のご協力のもとに、懸案であった内外のこれら学術論文の収集に努めたところ、54報もの論文を集める事が出来ました。これらの論文を公開し、ひろくご参考に供したく思います。
 54報のうち、
 45報か゛卵を食べても血中コレステロール値に影響しないとしました。
 9報が影響ありとしています。
 学術論文でありますから異なる意見の有るのは当然で、それも併記するのが学会の常識との事です。
 前者45報のうちヒトの試験として10報が卵を多く食べても血中コレステロール値に変化が無かったと指摘し(77-1、78-1、79-1,83-1、87-1、92-3,93-1、01-1、j75-1、j81-1)、他のものは何れも普通に卵を食べても血中コレステロール値(以下コ値)に変化なしとしています。この中には高脂血症、高コ値症患者の含まれたものもあります。
 後者9報のうち(83-1)は健常者7人に卵6個を毎日7日間食べさせてコ値が上昇したとし、(90-1、93-1)は高コ値症患者に高コ値食を与えてコ値が上昇したとし、(97-1)は高コ値症患者、および高脂血症との合併症患者計131人に毎日2箇の卵を12週間与えてコ値の上昇を見たとしています。つまり健常者にたくさんの卵を、外は非健常者を主体としての試験です。
 影響ありの9報から上記4報を引いた5報が健常者で卵によるコ値上昇を見たとしています。これはコレステロールに敏感な体質の人がたまに居る事なのでしょう。
 影響なしが45報にも及ぶのですから、これは健常者にとっては定説と考えてよいのではないでしょうか。

 本論文の収集翻訳にあたり、農畜産業振興事業団、太陽化学株式会社、キューピー株式会社、全農、アメリカン・エッグボード、アメリカ卵栄養センター、その他多くの方々の熱心なご協力に対して篤く御礼を申しあげます。                以上


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