まだまだ多い「朝食抜き」の、この現状。
朝食の欠食率は、平成11年以降、全体的に男女ともに増加しており特に男女とも20歳代で最も高く、男性で約3割、女性で約2割。そのうち一人暮らしの人は、約5割にものぼっています。
「朝食抜き」のような生活サイクルを続けていると、まず労働意欲や体力に影響を及ぼします。朝食は、元気な一日をおくるための準備運動であり、健康な心身を保つために不可欠なのです。
朝食を抜くとこんな弊害が・・・
●血糖値が低下して、脳やからだがエネルギー不足で集中力に欠ける。
●夕食の比重が大きくなり、睡眠中に脂肪が蓄積され、肥満になりやすい。
●体温が上がらず、労働意欲がわかない。
●情緒不安定になりやすい。
●やがてはメタボリックシンドロームや生活習慣病の原因となる。
朝食を食べる方が、テストの成績がよい!
文部科学省の調査によると、「朝食の摂取状況とペーパーテストの結果との関係」について、「朝食を取らないことが多い、ほとんどとらない」という生徒よりは「朝食をきちんととっている」という生徒の方が、各教科(国語、数学、理科、社会、英語)とも“テストの成績が良い”という結果がでています。
「たまごかけごはん」は究極の栄養食!
アミノ酸は、一つでもレベルの低い物があると、他のアミノ酸もそのレベルまでしか働かないという特徴があります。お米の場合、必須アミノ酸の「リジン」と「トレオニン」が不足ぎみ。たまごはすべての必須アミノ酸が必要量を満たしているので、アミノ酸スコアは堂々の100です。
そこで、ご飯にたまごを1個プラスするとアミノ酸スコア100の抜群のたんぱく源に早変わり。「たまごかけごはん」は、究極の栄養食だったのです。
<朝たま習慣>で期待できる、うれしい健康効果のかずかず。
朝食を欠食する人は、常に食事の時間が不規則で、食事の内容も偏りがちとの調査結果があります。
手軽で栄養満点な朝食メニューの強い見方“たまご”。<朝たま習慣>には、こんなに多くの健康メリットがあります。
朝、活動する私たちのからだに、スイッチを入れます。
●ごはんやパン、野菜、プラス良質のたんぱく質食品であるたまごは、最も理想的な朝食の組み合わせです。こうした朝食は、からだを活動状態へと目覚めさせるために、仕事や勉強に集中力が高まり、能率が上がります。
●さらに、脳が目覚め、活発に動くためには、血液の十分な循環とやや高めの体温が必要で、そのような体内環境を作り出すのが朝食の役目です。
体温を上げ、それを維持するために必要なのが良質のたんぱく質。その宝庫であるたまごは当然、朝食には欠かせません。
目覚めていない消化器官にやさしい朝食となります。
●朝は消化器官がまだ活発ではありません。そこで朝食には、消化・吸収に優れた食品を選ぶことが大切です。
●たまごは他のたんぱく質食品と比べて消化・吸収に優れており、目覚めていない胃や腸にやさしく作用します。
子供からお年寄りまで、たまごのある朝食は、安心して食べられる理想的な食事といえます。
肥満しにくいからだを作ります。
●たまごでバランスの良い朝食をきちんととると、血糖値が上がりすぎず、消化にも時間がかかります。そのために腹持ちがよく、1日の摂取エネルギーを抑えることにつながります。
●しかも、たまごのたんぱく質は脂肪になりにくいために、たまごそれ自体で肥満の原因になることはありません。
たまごは、1個当たり81kcalと低カロリー食品で、しかも良質のたんぱく質を豊富にとることができます。
生活習慣病を予防します。
●朝食を抜くと、からだは昼食や夕食で一気にエネルギーを補い、脂肪をため込みます。そうして蓄積した内臓脂肪は動脈硬化を招くメタボリックシンドロームの原因となります。
食卓にたまごのある朝食と、活動的な生活で、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、生活習慣病を予防しましょう。
あなたは大丈夫?メタボリックシンドローム。
過食や運動不足などの生活習慣が続き、内臓に脂肪がたまり、特に腹回りが太っている内臓脂肪型肥満の人が、糖尿病、高血圧、脂質異常症のうち2つ以上にかかっている状態を「メタボリックシンドローム」といいます。
それぞれは軽症でも併せ持つことによって、動脈硬化の危険性が急激に高まり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性が高くなります。
※「高脂血症」という疾患名は「脂質異常症」に置き換えられることになりました。
(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年/日本動脈硬化学会)
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