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表示とタマゴの安心

賞味期限は「生食できる期限」を表示

たまごのサルモネラ菌の汚染率は0.003%程度といわれ、極めて低いものです。また、仮にあったとしても、菌数はたまご1個当り数個程度であり、常温でも一定期間内は繁殖することはないので、食中毒の起こる心配はありません。しかし、その一定期間内を過ぎると、菌が急速に増殖を始めます。
そこで、完全に食中毒を防止するためにも、菌が増殖を始める前までの期間を、たまごを安心して、「生食できる期限」とし、賞味期限を表示しているのです。では、その賞味期限は具体的にどのように設定されているのでしょうか。


賞味期限の設定は、保存温度がカギを右っています。
サルモネラ菌の増殖が起こらない期間は、たまごの保存温度によって決まります。英国のハンフリー博士の研究に基づいて算出されたものであり、その期間は、夏は短く、冬は長くなります。
賞味期限は、この算出された期間に、家庭における冷蔵保存(10℃以下)の7日間を加えたものです。

たまごを生食できる期限の算出根拠は、サルモネラ菌による食中毒防止の点から、サルモネラ菌の菌数の変化を基準としていますが、賞味期限はその範囲内で卵質の変化などを考慮して設定しています。
賞味期限には、購入後に家庭で冷蔵庫(10℃以下)に保管される期間を含んでいますので、購入の際には、表示をよく確認し、賞味期限までに7日間以上あるものを買いましょう。


■たまごの保存温度と生食できる日数(理論値)
保存温度(℃) 日 数 保存温度(℃) 日 数
10 57 20 30
11 55 21 27
12 51 22 26
13 49 23 25
14 45 24 22
15 43 25 21
16 40 26 19
17 38 27 17
18 35 28 16
19 33 29 15

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